menu

古賀稔彦氏の東広島柔道教室

2021年8月9日 柔道

古賀稔彦氏は2021年3月14日に逝去されました。
ご冥福をお祈りいたします。

本記事は以前掲載していたもののリライト記事となります。

東広島で行われた「古賀稔彦氏柔道教室」


こんにちは!高屋柔道教室です。

先日より告知していた古賀稔彦氏の柔道教室が行われましたので、
その内容を簡単にお伝えしたいと思います。

基礎的な内容でしたが、
改めて子どもたちは勉強になったのではないでしょうか?

子どもたちの前で話す古賀稔彦氏

あの有名な古賀稔彦先生…何を教えていただけるのかドキドキ!

柔道をする時の心構え

柔道の技術を教えて頂く前に、
まず心構えから教えていただきました。

と言っても「柔道を作った人は?」などの基本的な内容でしたが、
案外答えれない子どもたちが…

そう言えば「柔道で身につける心構え」などは当たり前過ぎて、
教えるという事をしていなかったのかも知れませんね。

初心に帰って基本的なことを改めて教えられると、
自分は小難しいことを言っているな~と反省しました。

さてどんな内容だったのでしょうか!

挨拶をする高垣広徳市長

さて、あなたは答えれるかな??

最初の質問「柔道を作った人はだれ?」

さてまず基礎中の基礎、
柔道(講道館柔道)を作った人は?
という古賀稔彦先生の質問でした。

子どもたち…分からない子が多かったですね!
知らないのは子どもたちのせい!…ではなく先生が悪いですね(笑)と古賀先生。

みなさんは分かりますよね!
そう、このお方です。

嘉納治五郎先生ですね!
子どもたちは見たことが有るけど・・・誰だっけ?
という子が多かったです。
3回程参加者全員(保護者も)で名前をいいました!

子どもたちもこれで覚えたでしょう!

「柔道の父」嘉納治五郎

嘉納治五郎先生の名前は絶対に覚えておこうね!

次の質問「嘉納治五郎先生の代表的な言葉は?」

古賀先生の話を聞くこどもたち

さてその次は、
嘉納治五郎先生の代表的な言葉は何か?
という質問でした。

この質問についてはなんと小学生の子ががしっかりと答えました!

精力善用(せいりょくぜんよう)・自他共栄(じたきょうえい)

これが答えられる小学生…なんと素晴らしい!

古賀稔彦先生曰く、この言葉はつまりこういう事とのこと

「優しい人間になりなさい」

ということだそうです!

それぞれ詳しくは下記のリンクから調べて見て下さい。

「精力善用」

「自他共栄」

嘉納治五郎先生は他にも沢山の言葉を残されています!
時間の有る時におさらいしてみよう!

柔道をする上での心構え「柔道は何のためにするのか?」

さあ柔道は何のためにするのか??
前項で答えは出ていますが念の為聞きます。

柔道は何のためにするのでしょうか?

柔道教室前の運動、広大の守田さんが前に出て指導しています

答えは「優しい人になるため」ですね!

電車でお年寄りが乗ってきた時、座ってる自分はどうする?
トイレに行って、散らかっているスリッパを見た時自分はどうする?

こういった事から「優しさ」を身に着けよう、という事だと思います。
強くなる!の前に、大切なことが有るということですね。

一生懸命掃除をしたり、スリッパを揃えたりしている子には先生も「教えてあげたいな」という気持ちになるそうです。

実践!古賀稔彦氏の柔道教室

さてここから実際に動きながら指導いただきました。
基礎的な内容ではありましたが、
それぞれに細かなポイントがあって明日からでも意識できそうな内容ばかりでした。

古賀稔彦先生より実際に打ち込みの型を見せていただきました

つり手と引き手の持ち方

まずは「つり手」と「引き手」の持ち方について指導いただきました。

つり手

つり手を持つときはどんな持ち方がいいのか?
それは相手の襟を外側に折りたたんで、掴むことで外れにくくなるようです。

実際にやられているかたも多いと思いますが、
おさらいとして改めて見ても良いかも知れません。

【つり手1】

【つり手2】

引き手

引き手を持つときは袖の折り目は持たない様にするのが良いそうです。
どこを持てばいいのか??

それは、折り目のない横の薄い部分を持つのが良いそうです。
肝心の持ち方ですが、

まずは4本の指(人差し指~小指)で引っ掛けて
親指で握る、そして「グリグリ!」と更に握り込む!

そうすることで力の出る握り方が出来るようですね。
このニュアンス…伝えるのがちょっと難しいので下の動画を見てみてください。

【引き手1】

【引き手2】

それぞれ動画を貼っておきますので気になった方は見てみてくださいね。

古賀稔彦氏より実際に打ち込みの型を見せていただきました

三角形・ステップ・80%打ち込み

今回古賀先生より教えていただいた主な内容は、
この「三角形・ステップ・80%打ち込み」という打ち込み練習の時に大切なポイントに集約されます。

まず古賀先生が言われるには、
打ち込みの際は半身の状態で打ち込みをする事で、
試合の時の状態に近い形で練習出来るそうです。

ここからはその半身の状態での打ち込み指導になります。

三角形

三角形と言うのは、相手と自分との足の位置を示しています。
実際に赤のテープで足元に三角形を作り、
それを使って打ち込みの指導をして頂きました。
三角形のうちの2点は受ける側の両足、
1点は投げる側の前足を置いて準備完了
です。

イメージはこんな三角形

ステップ

ステップと言うのは、足の位置を決めた後に
その三角形の内側に技をかける時の送り足を入れる→三角形の中にステップする
という意味になります。
三角形の外側に足を置いてしまうと、
上手く腰が切れずに技がかからない位置になってしまうそうです。
今回は大内刈・払い腰・大外刈(喧嘩四つの場合)になります。

80%打ち込み

80%打ち込みと言うのは、
文字の通り80%の力で打ち込もうという事です。
100%で打ち込んでしまったら、
相手を実際に投げてしまい練習になりません。
また、50%の力ではそもそも投げる感覚を身につけるための練習になりません。
素早さや力の入れ具合を80%で行い、
かつテンポ良く行うことで、
投げ込み練習が実際の投げの技を磨く練習になるということです。

【投げ込み1】

【投げ込み2】

さあやってみよう!考えながら投げ込みの練習をする生徒たち

大内刈

大内刈のポイントは、
入った時につり手の手首を立てて自分の親指を見る
との事。

そうすることで身体が正面に向き、
まっすぐに押すことができるそうです。

この時横を向いてしまうと身体が正面に向いておらず
相手に押し返されてしまうとの事です。

もちろんこのときは
「三角形・ステップ・80%打ち込み」
の要領が大前提です。
1歩目は三角形の頂点、2歩目は三角形の中、です!

【大内刈1】

【大内刈2】

払い腰

これもまた同様です。
「三角形・ステップ・80%打ち込み」
が基本となります。

2歩目は三角形の中に置くように意識します。
そうすることでしっかりと腰が切れます。

1つ1つ丁寧に行い、なれてきたらテンポ良く行います。※動画参照

【払い腰1】

【払い腰2】

【払い腰3】

大外刈

基本技の1つですが、
これも丁寧に分解して教えてくれています。

相四つ(右対右、若しくは左対左)の場合

  • 1歩目の足は相手の足の真横に置く
  • 入り込むその時は足を置く場所を見て入る
  • 入ったら胸を張って前を見る
  • 膝から抜いて相手を投げる

ポイントは相手の足の真横に足を置く事で、
離れて置いてしまうと相手に胸が付けれない、
投げれなくなってしまうとの事です。

【大外刈1】

【大外刈2】

【喧嘩四つの場合】

喧嘩四つ(右対左)の場合は「三角形・ステップ・80%打ち込み」の方法を使っての打ち込みになります。

背負投

背負投の打ち込み方法も三角形を使っての練習になります。
「クラウチングステップ」という名前での入りになります。
クラウチング、と言うと陸上のこれをイメージしますよね。

クラウチングスタートのイメージ、今回はこの足の事を指して説明されています

この足が前後に配置されている状態
「クラウチング=かがむ、腰を低くする、しゃがむ」
と言った意味で使われます。

まず打ち込み前の状態から(三角形の1点に前足を置く)
ステップして後ろ足を前足の置いていた1点に置きます。※詳しくは動画参照
この時、体は回転して背負投の相手に背中を当てている状態になります。

この時の足の形が「クラウチング」の状態になるように打ち込み練習をします。
ここから投げる時には、子供ならそのまま投げ込むでも良し
大人ならそこから更に足を揃えて投げる
またそのまま前転する形で投げ込んでもよし。
と説明されています。

三角形を使った背負投の打ち込み方法で、
ステップを使って相手の内側に入り込むようになります。

教室で教える際には、壁に目印を作ってそれを見る様に意識するのが良いとアドバイス頂きました。
また、打ち込み終わりの時は2秒間静止してしっかりと背中に相手を乗せているか?
という確認をするのも良い方法とのことです。

※文章での説明が難しいので、ぜひ動画を見てみてください…

【背負投1】

【背負投2】

【背負投3】

【背負投4】

背負の打ち込みは「正面を向いて!」と古賀先生。教室に目印を作って意識しよう。

打ち込み終わりの形を2秒程度維持して、ちゃんと相手を背中に乗せれているか確認!(古賀先生より)が重要です。
素早くしていてもフラフラしていたら投げれませんものね…。

まとめ

今回古賀稔彦先生から学んだことは、

  • 柔道をする上で持つべき心構え・・・『優しい人になる為に柔道をしよう』
  • 基本の打ち込みで意識するべきこと・・・『いつもしている練習を実際行う技のための練習にしよう』

簡単にまとめるとこの2点ではないでしょうか。
非常にシンプルでしたがとても大切なことを教えて頂きました。

みなさんは柔道をする上での心構えは大丈夫ですか?
日々行っている練習は実際に使う技の練習になっていますか?

改めて家で子供さんに問いかけてみても良いかも知れません。

明日から出来ること

まとめの後に持ってきたこの項目は、
今回せっかくなので具体的に明日から出来る事として、

聞いてよかった・見てよかった

だけの感想で終わらない様にしようと思って書きました。

この柔道教室の記録を見て、明日からできる事ってなんでしょうかね?

見つかった方は早速明日から実践しましょう。
見つからなかった方はこれから以下に紹介する2つの事をやってみてください。

明日からすぐに出来ることです、

1、散らかったはきものを揃える。

2、自分が練習していることを常に80%でできているか?と問いかける。

ぜひやってみてください!

それでは!

古賀稔彦先生、ありがとうございました!

参加した高屋柔道教室の先生・生徒と古賀稔彦先生